アタシの休日に、お義母様から電話があった。
4時半くらいかな。
アタシは、恐る恐る電話に出た。
(また何かめんどくさい話だったらどうしようかと、ちょっと身構える。)
お義母さまは、
お寺さんが来るのが14日だと聞いていたが、
今日お寺さんが家に来た、
あんたに今日来たよと報告しておこうと思って、
と、話した。
(お義母さまは、今日が何日か、曖昧だ。
2、3日はズレている。
そもそもお寺さんは
アポなしで、毎月10日にやってくるが、初盆の家などがあるので、今日、8日に、やってきたのだろう。)
その他もろもろ、お義母さまと雑談をした。
お義母様は、アタシのことをとても信頼しているとおっしゃる。
娘よりも近しいのだとおっしゃる。
アタシのことを、
とても優しい良い嫁だとおっしゃる。
○○坊(旦那の愛称)はシアワセだとおっしゃる。
わはは。
お義母さまは、
認知症が発覚して、
いっとき荒れて、
その後落ち着いてからは、
アタシのことを、
大好き大好きと褒めちぎる。
アタシはしれっと、
お義母さまはとっても良いお姑さんなのよ、
アタシもお義母さんみたいにならなくっちゃね、
お義母さんはアタシのお手本だから。
いつもありがとうね。
と応え、
歯医者の予約があるから、もう電話はおしまいだよ、
と言って、
電話は終わった。
ウソも100回くらい言えば、
それはホントになるのかもしれない。
アタシは、お義母さまが認知症だとわかったこの4年弱で、
お義母さまに100回くらい良い嫁だと言われたし、
お義母さんがアタシを大切にしてくれたからだよ、
と100回くらい応えた気がする。
お義母さまが認知症になる前は、
もっとよそよそしい、
むしろ嫌いなお姑さんだったのになw
お義母さまはなぜかアタシを良い嫁だと思い込んでいる。
その思い込みは、アタシにとって非常にありがたい。
アタシは人から慕われるのが好きなんだものw
お義母さまから慕われることで、
アタシはどれほど満たされているだろう。
時々ハラは立てるが、
アタシはお義母さまに、
どれだけ救われているかわからない。
このまんま、
この関係のまんま、
お義母さまを見送れたらいいのにな。
お義母さまが認知症にならずに、
普通にしっかりしたお年寄りだったら、
そっちのほうが、
アタシにとっては辛かったかもしれないなぁ。
マトモなお義母さまがもう1人いて、
今の、
嫁に転がされている様子を、
天から見ることがあったなら、
もう死にたいくらい悔しいんじゃなかろうか。
あー、
なんか、
シェーシェー。
謝謝。
中国語で、
ありがとう、
かぁ。
良心の呵責はちょっとあるけれど、
ありがとうございます、
と言うしかない。