おでこの新作登場

おでこ

誰か早くおでこを止めないと手遅れになる

3月29日、面会に行くと…。

環の周りの機械が減り、スッキリしていました。
点滴で相変わらず管だらけではありましたが、環がずいぶんと身軽に見えました。
私「先生…!」
先生「今朝は環ちゃん調子良さそうだったんでね。大丈夫かなーと心配ではあったんだけど。
一応離脱、出来ましたよ。
急変したときの為に首のカニューレだけとっておいてるんだけど、安定してきたら取っちゃいますからね。良かったです。」
先生もホッとした表情で環を見つめながら説明してくれました。
私「たまちゃん、エライ!!頑張り屋だね、ホントにホントに強いねぇ。」
主人「たまちゃん良かったねぇ、がんばったね!」
涙でグシャグシャになりながら、二人で環の点滴の刺していない手や足をさすり、おでこにキスしたり撫でながら沢山褒めました。
その後、他の先生から
「今、環ちゃんを大阪に搬送するための専用のベッドを作っていますからね。
そしてこの病院から自衛隊基地、基地から自衛隊ヘリへ、そして大阪までの搬送の流れをチームで予行練習しています。
…でも、我々の努力が水の泡になってくれることをみんな祈ってるんですよ。
このまま状態が安定してくれるといいですね。」
と声を掛けてくださりました。
専用のベッドに、予行練習…。
医療現場のすごさ、ぬかりなさを感じました。
看護師さんからは
「たまちゃん落ち着いたら一緒に身体拭いたりしましょうね。」
と前向きなことを提案していただいたり。
環もたまにうす目をあけて足をパタパタしたりしてくれていたので、もう大丈夫なのかもしれないと胸を撫で下ろしました。
しかし、なんともいえない悪い予感が拭えませんでした。
ドロドロとした胸さわぎは、病院を離れ、時間が経つごとに鉛のように心の奥底からジワジワと身体中に広がり、家に着いた頃には不安でたまりませんでした。
ーー再挿管ーー
我が子を信じなきゃ。でも…。
結局その日の夜はよく眠れませんでした。

おでこ馬鹿一代

ありありと状況が思い浮かぶ体験談、、不安が軽減され心強くなるメッセージ、ほんわか心があったまるコメント、などなど……
本当にみなさん、ありがとうございますm(__)m
みなさんがお忙しい中、時間を作って送ってくださるコメントのおかげで、家族が救われています。
張り止め点滴を体験されたママのアドバイス通り、身体が揺れるような動悸には、徐々に慣れてきました。
血管が細いため、動くとすぐにずれてしまった針との付き合い方にも、同じく慣れてきました。
(でも…  24時間、腕に点滴の針が刺さっている状況は、ホントにうっとうしいです(T.T))
おかげさまで点滴の効果も抜群で、お腹の張りが1/10となり、現在のところ出血がなくなっています。
ご心配おかけしましたm(._.)m
出血も落ち着いたので、入院2日目には、夕方過ぎにサクボンと会えました (о´∀`о)
病棟とロビーとを繋ぐ廊下で、トトと一緒に出迎えてくれたサクボン。
点滴を引いて車椅子に乗ったカカを見て、不安と喜びを行ったり来たりしてるような表情で、じっと私が到着するまでガラス越しに待っていてくれました。
いつもだったら両手を広げて、勢い込んで胸に飛び込んで来るサクボンなのですが 、いつもと違うカカに戸惑ったようです。
その後も照れているような素振りで、私の周りをクルクル廻って、少しずつ少しずつ距離を縮めて、顔色を伺いながら私の膝の上に顔を乗せてきました。
「会いたかったよ」
と言うと、
「カカ~」
と呟き、しばらくじっと顔を伏せていました。
頭を撫でていると、突然、笑顔で顔をあげ
「おっぱい  つねってもいい?」
今度ははっきり大きな声で (о´∀`о)
サクボンにはいつも救われます。
私にはないユーモアで、場を明るくしてくれます。
「おっぱい  つねっていい?」
これは、私とサクボンが日常でしているアホな会話です。
「いいよ!って一度も言ったことないでしょ?ダメ?」
というと、ニヤリとしたサクボンが
「じゃー、触るのはいい?」
「……いいよ」
全前置胎盤で抱っこが出来なくなってから、サクボンはおっぱいをちょこちょこ触るようになってしまいました。
ほんのちょっと触るだけなのですが、このスキンシップがカカの愛情をはかる重要なポイントみたいです。
おやつを一緒に食べて、絵本を読んで、大好きギュウギュウして…
あっという間に時間です。
サクボンに
「一緒に帰ろう!」
と言われた時は、せつなかったです。
皆さんの体験談が浮かびました…。
お互い会えないのは辛いし、会えても別れが辛い…。
お別れの時のサクボンは、病棟を隔てるガラス戸におでこを付けて、私が見えなくなるまで見送ってくれました。
タクシー乗り場で、トトがタクシーを呼んでる間、トトの足にしがみついて、息を殺して肩を震わせていたそうです。
トトが
「サク?、どした?」
と声をかけると、見上げる目に涙をためて、指で作った鉄砲をトトの顔に向けて、
「バーン!」
と大きくひと声撃ってから、堰が切れたようにむせび泣いたそうです。
帰りのタクシー中でも、家についてからも、ずっとトトの胸にしがみついて、トトのTシャツをぐしょぐしょにしながら泣き続けていたそうです…。
泣き続けるサクボンを抱えながら、トトが皆さんからのメッセージを思い出して、テレビ電話をくれました 。
テレビ電話には、トトの胸でしゃくりあげながら号泣するサクボンが映っていました。
たくさん話しかけました。
「毎日会おうね」
と、約束しました。
サクボンの泣いてる姿を見て、少しでも会えるようにトトが頑張るそうです。
最後は笑顔でバイバイしてくれました。
でも、寝るときは電気を消すのを嫌がったようです。
結局、寝たのは夜中の1:30過ぎ。
「暗くなってカカが居ない淋しさと直面するのが嫌なんだと思うよ」
と、旦那さんが説明してくれました。
子供は順応性が高いから大丈夫?というアドバイス通り、早くこの状況に慣れてくれることを祈るばかりです。
最近 カメラを向けると変顔するサクボン
いいお顔して♪と頼むと
サクボンが選んで持ってきた絵本
小学一年生の子が書いた詩の本です。
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