アポ スーパーローカル宣言
昨日は夢の国へ
アポ も~っともっともっと
▼今週発売の新作ダイジェスト
▼2017年8月1週公開の新作
8月の映画興行はオトナオタク月間。
今週末からは「トランスフォーマー」の最新作が公開され、
来週末には仕切り直して再スタートの「スパイダーマン」、
月末にはDC最強の美女「ワンダーウーマン」が公開されるのだ。
邦画では、「テラフォーマーズ」に続く三池崇史監督による
実写版「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」が公開。
ちなみに、12日発売の「別冊マーガレット 9月号」には
「岸辺露伴は動かない エピソード#9 D・N・A」が掲載される。
*Amazon取り扱いのムビチケは全てEメールタイプ。
現物のチケットが郵送されるのではなく
発券に必要なシリアルナンバーがEメールに送られてくるのでお間違えのないように。
荒木飛呂彦の大ヒットコミック「ジョジョの奇妙な冒険」の
第4部にあたる「ダイヤモンドは砕けない」の実写映画化。
主演は山崎賢人。共演に神木隆之介、小松菜奈、岡田将生、
新田真剣佑、観月ありさ、國村隼、山田孝之、伊勢谷友介。
監督は「テラフォーマーズ」「無限の住人」の三池崇史。
第一報が出てから最新版の予告編公開まで、
ずっと炎上したまま公開を迎える実写作品も珍しい。
大ヒット中「銀魂」、先週公開されたばかりの「東京喰種」との
喰い合いも予想され、ワーナーの描く続編製作に繋がるヒットになるだろうか。
スタンドを操る山崎賢人が完全にwith B(ブリリアン)で何度見ても笑える。
ハリウッド映画=娯楽大作というイメージを頑に守り続ける
マイケル・ベイ監督の「トランスフォーマー」シリーズ最新作。
『最終章』と銘打たれた三部作構成の第1弾で、
ダークサイドに堕ちてしまったオプティマスを打ち破るため
発明家ケイドがバンブルビー達と共に立ち上がる。
主演は引き続きマーク・ウォールバーグ。
共演はローラ・ハドック、ジョシュ・デュアメル、アンソニー・ホプキンス。
「トランスフォーマー」に限らず、ベイの映画は
映画館で&最高の環境で観なければ意味がないので劇場で観る予定。
1960年代にデンマークの児童養護施設で起きた
実話を基にしたヒューマンドラマ。
監督はラース・フォン・トリアーに続く新星として
期待されているイェスパ・W・ネルスン。
「悪童日記」や「裸足の季節」のように
劣悪な環境下で子供が奮闘する映画はどうしたって心を揺さぶられる。
▼Blu-ray「LOGAN / ローガン」10月18日発売
「X-MEN」シリーズで中心的存在のウルヴァリンを17年に渡って演じ続けてきた
ヒュー・ジャックマンのシリーズ引退作品「LOGAN / ローガン」がBlu-ray化。
治癒能力の衰えた老ミュータントの生き様を描く。
共演はパトリック・スチュワート、ダフネ・キーン。
監督は「ウルヴァリン:SAMURAI」に続きジェームズ・マンゴールド。
物語の舞台は2029年。
「フューチャー&パスト」で未来を守るために過去へ飛び
事態は解決したはずだったが、X-MEN達の奮闘も虚しくミュータントの大半は死滅し
不死身のローガン(ウルヴァリン)も治癒能力が衰え始めている。
チャールズ・エグゼビア(プロフェッサーX)の面倒をみる姿は老老介護のよう。
そんなローガンの前に現れたひとりの女性が
ローラという名の少女をノースダコタまで送り届けて欲しいと言う。
これまでの「X-MEN」シリーズから一変して
まるで映画版「バイオハザードIII」のような世界観になっているのが新鮮。
他のミュータントは既に死滅しているため、
特殊能力がぶつかり合う派手な戦闘シーンはほとんど登場せず
追っ手から逃れつつ目的地を目指す防戦型のロードムービーになっている。
衰えた身体に鞭打ちながら、世話になったチャールズと
か弱い少女を守ろうとするローガンの先に何があるのか。
物語の途中で「シェーン」がテレビに映っていたり
「シンドラーのリスト」を模したポスターデザインなど
ローガンの死に様を暗示しているようで観ている間ずっと辛かった。
エンディングで流れるのがジョニー・キャッシュというのも泣ける。
本作で描かれているのは「グラン・トリノ」のように
老いてなお自分を律し続ける男(ローガン)の美学である。
多くのミュータントが各々の能力を発揮して活躍する
スパロボ的華やかさを求める方は不向きであろうし、
身体を欠損する残虐表現も驚くほど多いので
マーベル映画史上最も客を選ぶ映画と言えるだろう。
しかし、人を選ぶ分だけ男が泣ける男の映画にもなっている。
『ウルヴァリンの引退興行』と考えるならばほぼ満点の出来。
「X-MEN」シリーズでありながら、
「X-MEN」と一線を画す渋さに惹かれる方ならBlu-rayを買って良し。