先日もまた夜9時過ぎにインターホンが鳴った。
姪っ子家族御一行がよく義姉のお見舞いを兼ねて遊びに来る。
今まで近くに住んでいたのに
私達が引っ越してしまったので
彼らはフィレンツェの反対側まで
車で遠征してくれている。
夜の寛ぎモードでテレビを見ていた娘は
御一行が部屋に挨拶に入って来ると
突然の事だったので機嫌悪い様子で
「私はもう休んでるの、突然
アポなしで駆けつけないでちょうだい!私はゆっくりテレビを見たいんだから放っておいてちょうだい!」
と言い放った。
娘よ、あなたの気持ちはよぉく解るよ、
でもその言葉は、たとえ身内の間柄の親戚とはいえ
絶対にモロッコ人には言ってはいけないのよぉ?!!
彼らが思いついた時に突然やってくる。
私も結婚する前は
その訪問の仕方に慣れなくて
ムダにヤキモキしたり
先ほど娘が言い放ったように
夫に、お客のお相手は全てあなたがやって!
と丸投げにしたりしていた。
このについては
リンクしてある大昔の記事を読んでみてくださいね。
さて、モロッコ人は何故
アポなしで突然押しかけるのか?
長年観察して私が思ったのは
訪問先に予告して気分的負担を負わせたくないのでは?ということ。
今から行くから何か食事用意しておけよー
みたいな暗黙の了解的負担をかけず
彼らは訪問先に対して何も要求しないし
むしろお昼時に来るのなら
調理済のタジンやクスクスを持ってくる場合が多い。
そしてモロッコの人々には
お客様を常に受け入れられる心の余裕がある。
これはもう、モロッコで過ごしてみないと解ってもらえないと思うけれど
誰かが家に訪問してくれるということは
大変喜ばしいことであって
受け入れ側の器がハンパじゃなく大きいのだ。
来客には丁重におもてなしをし
お家に何もなくても
使いを出して御茶菓子を買ってこさせたり
来客と同時に手作りお菓子を作りだしたりする。
これが彼らの誇らしい文化なのだ。
このモロッコ的常識は
結婚する前の私には非常識であって
娘が言い放った言葉にいたく共感する状態だった。
でもモロッコ人の家に行くたびに
こう丁重におもてなしされ続けていると
こちらが
アポ無し訪問を拒否するのが恥ずかしくなってくる。
最高のホスピタリティーで
いつも気分良く受け入れてもらっているのに
こちらは不機嫌に対応するなんて
それこそ非常識になってしまうのだ!
私の娘はイタリア育ちだし
イタリアの常識を持ってしても
姪っ子家族も娘の暴言を理解してくれるとは思う。
でも突然押しかけてくるモロッコ人にこう暴言を吐いてしまうことは
訪問してくれた相手に大変失礼だし
はたまた親の教育が悪いと言われてしまうので
娘には姪っ子に謝らせ
二度とお客様に対して失礼な発言をしないように言い聞かせた。
色んな文化に揉まれて
国ごとに違うモノの考え方や
その土地に根差した文化を体感しながら学ぶことは
将来大きな器を持った人間になれて素晴らしいと思う。
たとえそれが受け入れがたいものだとしても
そういう習慣や考え方があるんだと
知っているだけで理解の幅が広がるから。
そしてそれを知ったうえで私の子供達には
自分が心地良いと思う生き方を選択していってほしいと思う。
土曜日、外泊を逃した息子。
今日はリベンジの血液検査。
とにかく家に帰りたい息子は、
今日も外泊をおねだり
家では愛犬のアポロが、お兄ちゃん
の帰りを待っている様子。
結果は??
白血球減少、血小板も上がって
なくて、やっぱりNG
また不機嫌なんだろうな?と思い
ながら、重い足取りで病院へ
機嫌をとるため、大好きな納豆巻き
とフルーツ持参(笑)
病室のカーテンを開けると、
「よっ!」
普段と変わらない息子。内心ε-(´∀`*)ホッ
昨日、彼女がきて充電したせいか、
精神的に安定してる様子で一安心?
今回の治療効果については、水曜日の
夕方、主治医から話があるとのこと
マーカーがどうなったか、全く
分からない状態で不安もありますが、
大丈夫と信じて、しっかり話を聞いて
きたいと思います
?