おでこ その力、悪魔か、神か。

おでこ

おでこ 今日も明日も。この街のどこかで

しょーちゃんがお風呂から出てきて、じんたんに抱きついてる僕をじーっと見て、何か言いたげで、でも何も。さっぱりした、サンキュってそれだけ言った。
僕の服を着てるしょーちゃんが何か不思議だった。
「僕もシャワーしてくるね。しょーちゃん2階行ってていいよ。あ、お茶持ってく?」
「ん、欲しい」
「あ、しょーちゃんの服どうしよう。僕のと一緒に洗っちゃう?」
「え?いいよ。持って帰る。何か袋ある?」
「袋?袋袋袋袋………」
出したコップに麦茶を注いでから、スーパーの袋ってどこだっけってあっちこっち探してゴソゴソしてたら棚との距離感を間違えてゴンっておでこをぶつけてしょーちゃんにくすって笑われた。
「タンコブできてないか?」
ぶつけたところを、前髪をあげて見てくれる。そっと触って、大丈夫そうだなって。
しょーちゃんからうちのにおいがしてて、僕はふふってなった。
うん。不思議な感じがする。
僕の服着てうちのにおいがするしょーちゃん。
しょーちゃんは、僕のぶつけたおでこにチュウをしてくれた。
口に来るかな?ってちょと期待しちゃってたからずるってなったけど、僕まだシャワーしてないしねって。
そしたらすぐ近くでばちって目が合って。
いつもよりなんか、ドキドキ、した。
「袋、なかったらいいぞ。丸めて持ってく」
「母さん帰って来たら聞くよ。3時まで仕事だから………」
そうだ。だからうちでふたりの時間は、あと少し。
って、僕はしょーちゃんとふたりきりで何をしようとしてるんだろう。
………何って。
………ねぇ?
「………シャワー、してくるね」
「………ん」
僕はドキドキしながら、しょーちゃんから離れた。
じんたんがじとーって、こっちを見てた。
超特急でシャワーを浴びて、服を着た。
僕の肩を見せるならノースリーブの服にすれば良かったのに、ドキドキしすぎて焦りすぎて、持ってきたのはいつものTシャツだった。
まあ、いいか。
頭をガシガシ拭いて、ソファーでふごふご鼻を鳴らしながら眠るじんたんの前にしゃがんでそっと撫で撫でして、行ってきますってじんたんに言った。
行ってきます。
どこに?
未知の、世界に………?
しちゃう訳じゃないよ。それは………無理。
だってネットで調べたけど、うわああああってなって直視できなかったもん。
こわいよ無理だよありえないよ。
多分しょーちゃんも調べたと思う。だから僕たちはチュウで止まってる。
どっちがどっち?まずそこから。
僕も男。しょーちゃんも男。構造はぜんぶ一緒。
どっちがどっちもできる。じゃあどっち?
………こわくて、聞けない。
男、だから。
年は1個だけど僕の方が上。身長も僕の方がちょっと高い。肺活量では負けるけど、力は僕の方が強い。腕相撲はしょーちゃんに負けたことない。
けど。
………けど。
しょーちゃんはぼやーんとしてる僕よりずっとしっかりしてて、落ち着いてて、頭も良くて、いつも僕を引っ張っていってくれる。
だから。
………だから?
考えるのが面倒になってきて、まあいいかーって僕は立ち上がった。
ドキドキ、する。ちょードキドキ。
またたっちゃうかなあ。
きっとたっちゃうね。
「じんたんじんたんじんたんたーん♪ドキドキしちゃうよ、じんたんたーん♪」
階段をのぼりながら、僕はじんたんソングを歌った。

おでこが大好き♪

14日、ワカバウォークでした。こちらも車で約40分、比較的近くです
13時からは、大沢桃子ちゃんのキャンペーンでしたが、仕事の都合で行けませんでした。15時からの工藤あやのちゃんのキャンペーンに行って来ました

前日の新所沢PARCOのキャンペーンでは、1枚もステージに貼られてなかったポスターが、これでもかと貼ってありますね
今日は珍しく前髪アップのおでこ、これにも原因があったとは

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