ボーダーを超える、手料理

ジュジュくんの夏休み４日目。

「にせモンさ～ん、
別荘の庭に遊びにこな～い、
ウッフ～ン♪」

と、ジュジュかあさんから
峰不二子ばりに誘われたにせモンが
別荘にすっ飛んできました。
続けて、

「足下の木の根っこ、
掘り起こして欲しい～の♪」

といわれると、
ジュジュとうさんと一緒に
ささっと掘り起こしました。

そこへ私たちもやってきて、
みんなで別荘の庭の手入れが始まりました。
「アリスパパ、何してるの？」

「木の剪定...」
「雑草取り」
「私は、ジュジュくんのベッドで
お昼寝アリスちゃんです♪」
作業が終わると、
にせモンはママから
マッサージを受けました。
「なんだか、感じてきた...」
やがて、
ジュジュかあさんの手料理ができました。
みんなでたくさんいただきました。
「どれもおいしいです♪」
食事が終わると、
みんなは横になりました。

「ジュジュかあさん、泊っていいですか」
ジュジュくんの夏休み５日目。
箱石峠で遊んで、
阿蘇市に下りました。
「手ぶらで
両手を振って歩くというのは、
何か大きな忘れ物を
置いてきてしまったような、
心もとない感じだな...。

ひとりで歩くって、
こんなにつまらないもの
だったかなあ...ねえ、アリス...」
ママとパパは家族湯。
ジュジュかあさんととうさんは
整体にいった後。
「ラ・ルーチェ
（イタリア食堂）」さんで
夕食をとりました。

最近の私はというと...
もう起き上がることもできないほど
衰弱しています。
食事をとるのもままならず、
点滴とステロイドの注射で
かろうじて生きています。
もなか親分は、

「アリスは私が行く１１月まで
だいじょうぶのような気がする」

と、いってくれたけど...。
私が最初に死にかけて、
あと一日で一年になります。
明日はまた、
ペットクリニックに行きます。