昆布 ファッションのロマン吉忠
『観察室』
ここからは出られないかもと思っていた。
先生が
「お母さん!そろそろ病室に戻ろうか。その方がお母さんもずっと一緒にいられるし。娘さんにテレビが観たい?って聞いたら頷いたから。」
戻れるんだ。
頷いた?
一般病棟へ戻ることになった。
「テレビ!テレビ観せてあげて!」
戻るなり、先生が看護師さんに言った。
声が大きくて、看護師さんにはキツめな先生。
だけど、ある看護師さんが言っていた。
「あの先生はね。言い方は私達にキツいけれど、それは、患者さんを思って。思い過ぎるくらい、思ってるからなの。」
「ガツンと言われると、確かにびっくりするし、最初は怖かったけれど。でも、暇さえあれば、患者さんの顔を見に来るし、意思の疎通が出来なくなった患者さんにも、きちんと話しかけるんだよ。」
「時には、意思の疎通の出来ない患者さんの隣のベッドに座って…ずっと見守りながら、何かを考え込んでたり…」
私が看護師さんの立場だったら
怖くて震え上がるかもなって思ったけど…
それだけ患者さんを思ってるんだ。
治せない自分に、
きっとやり切れない気持ちもあるんだろう。
この先生に代わってもらってよかった。
間違ってなかった。
私がテレビカードを買ってくる前に
看護師さんが残高が少ないテレビカードを持ってきて
テレビを付けた。
娘は…
テレビの方に首を向けて…
観ている。
観てる…
「よかったな。テレビ観れたな!」
先生は自分の事のように
嬉しそうだった。
"うん"
娘は
頷いた!
ぱく。ぱく。ぱく。
口を開けて
ぱく。ぱく。ぱく。
何か言っている。
口…
開いた!
「何?テレビ?」
首を横に向けた。
違うんだ。
もしかして…
「何か、食べたいの?」
"うん"
頷いた。
持っている飴と、
昆布を見せた。
昆布を、見てる?
「昆布、食べたいの?」
"うん"
頷いた。
やっぱり、わかってたんだ。
私が飴を舐めさせる時、
昆布も持ってきて見せたもの。
「舐めさせるだけならいいよ!」
先生は言った。
舐める…というか
口の横に入れて
口の中に入り込まないように端をつまんで…
"おいしい"
そう、口が動いた。
多分、
ていうか
絶対。
"おいしい"
って言ったよ!
ここから、
私が娘の口の動きを読む(読唇術)が始まった。
必見!昆布
今日もステキなポスター。
アイテムもきちんと並んでいて、なんだか愛おしくなってしまう。
404ごはんAのステーキ丼が先に来る。
上下逆にすれば、ちょびっとハートに見える。
このステーキがとても美味しいの。
404の昆布水は、発売日最初に醤油を食べたきり。
ステーキを食べ終わったごはんをおい飯にして、
見た目も食感も、なんだか、夏の和菓子のようになった。
なんてキレイ。なんて楽しい。(*≧∀≦*)
??
キレイ。
アゲハ観察をしながら、アメノオトへ。
アメノオト「スパイシータコヌードル」
でも辛い?。
??
僕ちゃん…
妬いちゃう。