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歌わかるかな?
この2人
美味しかった!!!
手料理を理解するための10冊
きょうだい間差別。
古来から世界中でこの問題は多くの人間を悩ませてきたと思うが、私もその被害者のひとりである。
特に男尊女卑や世襲制などの文化が根付いている日本ではその傾向が強いのかもしれない。
そうでなくても、まだ何も分からない子供だと大人が安心しきっているときに子供というのは大人が思う以上に敏感で観察眼が鋭く、「自分が他のきょうだいよりもなぜか愛されていない」と感じ取ってしまう人は少なくないのではないか。
以前からブサ母とブサ兄とのマザコンぶりは幽体離脱でさんざんディスり続けてきたのでここで改めて説明するまでもないが、今日は久々に私の中のドン引きランキングが更新されたのでここで報告しておく。
ブサ兄のマザコン度合いは本当に暑い夏にもってこいの納涼体験ができるほど重篤で、これまでにも彼はいろいろな伝説を残してきた。
そう、例えば…
ブサ兄とグッキー(嫁)の結婚記念日をブサ母の誕生日にした。
ブサ兄は結婚してもなお毎週末に実家に帰ってきてはブサ母とデートに出かけている。
お互いの洋服を選び合っている。
などなど、簡単に言えるエピソードはこんな感じ。
2017年8月時点での暫定1位はグッキーに隠れて御殿場に出かけたエピソードなのだが、話すと長くなるのでここでは割愛する。
詳細は以下をクリック!
そして今日、めでたく2位にランクインする出来事があったのでここに書き記しておく。早く書き上げねばならん仕事があるというのに、そっちのけで書き記しておく。
母は一人暮らしというものをしたことがなく、私も兄も結婚して実家を出て、いま生まれて初めて母は一人暮らしというものを経験している。
とはいえ母と兄は同じ仕事をしているので毎日顔を合わせるし、ブサ母66歳とは言え別に心配するようなことは何も無いわけだが、やはり寂しさは感じているらしい。
ことあるごとに私とマーシー夫婦を旅行に誘ってくる。年に2回は付き合わされている。
本当なら「年に2回も旅行に行けるようなお金はない」と言って断りたいところなのだが、旅費がブサ母持ちなので断る理由を取り上げられてしまっている。
これも親孝行だと思いこれまで無理に参加してきたが、あまりに私の心の負担が大きいので今年こそは固辞してみようと企んでいるところだ。
40年もシングルマザー&経営者として生きてきたブサ母はその苦労のせいか性格がねじ曲がってしまい、うわべの友達はいるがいつも心の中で人を小馬鹿にしており、気の置けない友人は一人もいない。
その分、家族への負担が大きくなり、「ねえ、旅行行かない?」と頻繁に誘ってくるというわけだ。
私の人嫌いを知っているので、今のところ兄夫婦と母と私とマーシーの5人での旅行はなく、母はこのお盆休みに今度は兄夫婦と京都旅行に行ってきたようだ。
グッキーという邪魔者はいるものの、大好きな兄と久しぶりの旅行はさぞかし楽しかったであろう。別にグッキーがそれに気付いていないのなら誰に迷惑をかけていることでもないので、好きなだけマザコンすればいいと思う。
で、ドン引きポイントはここからだよ諸君。
私は光GENJI関連のイベントなどで8月は9日から28日まで実家に来ているが、「お兄ちゃんとグッキーちゃんと2泊3日で京都行ってくるわね~」といそいそと出かけていった母を見送り、実家で一人のびのびとバナナを食い散らかしてみたり鼻くそを豪快にほじってみたり、タイーヤマルゼン、タイヤマルゼン!と歌ってみたり、気ままに暮らしていた。
タイヤマルゼン以外ゴリラと共通していることはスルーしておいてくれ。
そして兄と存分に京都を楽しんでホクホクの母が帰宅した。
マザコン親子のラブラブエピソードを聞かされることはしっかり想定していたので私もそれなりに身構えており、そのドン引きポイントにはなんとか耐えきれたのだが、落とし穴は想定外の場所に潜んでいた。
母と兄のお盆休みは8月11日~15日。
そのうちの12日、13日、14日と彼らは旅行に行ってきたわけだ。
で、母は「楽しかった~!」と昨日帰宅したわけだ。
それで残り一日をのんびり過ごしてまた16日から仕事が始まっていくわけだ。
彼らの動きを分かりやすく書くとこうだ。
12日~14日 京都
15日 休養日
16日~ 仕事
いくぞ?いいか?強い衝撃波が襲ってくるので、前回と同じく足を肩幅に開いて重心を低く構えるんだ。
息を大きく吸って……
いくぞ!!
兄は今日も実家に来たのだ…。
明日からまた毎日母と一緒に仕事をするのに、だぞ?
昨日まで3日間朝から晩まで一緒に過ごしたのに、だぞ?
1日と空けられないほど会いたいってさあ…付き合いたての10代カップルかよ…
もちろん、グッキーには内密に決まっている。
兄の話はとてつもなくつまらないのだが、それを爆笑して何時間も聞いている母。
地獄絵図だろ?
そんな二人と一緒に30年以上も生きてきたら、そりゃ光GENJIにも逃げ込むわ。
私はそんな母と兄が心底気持ち悪くて人間としても大嫌いなわけだが、悲しいかな味覚とか感性は似てしまうもので、ブサ母はろくに料理などしてこなかったが、やはり食べ物の好みがとても似てしまっている。
ブサ子家にはまともに料理ができる人間がいなかったので家庭の味なんてものは存在しないはずなんだが、同じ家で数十年生きているというのはなかなか面白いものである。
なのに、ここに兄が加わるととても不思議な現象が起こる。
たとえば、私と兄がそれぞれにプッチンプリンを皿に出して母に食べさせるとしよう。
すると、どうだろう!!
私が出したプッチンプリンには母は 「ごく普通のプリンだわね」 と言う。
一方、兄が出したプッチンプリンには 「これ、すごく美味しい!!さすがお兄ちゃん、美味しいお店知ってるのね~!」 と言う。
どちらも同じプッチンプリンなのに、兄の魔法にかかると広尾あたりでひっそりと売っている極上のプリン味に感じてしまう現象である。
私と母はいつもはほとんど味の好みが同じなのに、兄が登場すると突如味の好みが変わってしまうというイリュージョン。
このイリュージョンが、プッチンプリンではなく各々の手料理やお土産のお菓子などに適用されるというわけです。
私が作った料理は
いつも普通。私が買って来たお菓子も普通。
しかし、兄が作った料理はいつも絶品。兄が買って来たお菓子もいつも名品。
兄が買って来たものや料理を私が食べて明らかに 「別に特筆するような味じゃねえなあ」 と思っても、「私はこの味大好き!」と、母。
兄が関わらない場合は私と母の味覚はほとんど同じだというのに。フシギ~。
今回の京都旅行でも、私が紹介した店なのになぜか母の中では 「さすが、お兄ちゃんが教えてくれたお店だからすっごく美味しかった!今度ブサちゃんも行こう?」 にすり替えられてしまっていた…。
こんなことが何十年も行われてきたら私の性格だってそりゃ歪む。
むしろこのくらいの歪みで済んで良かったわい。
こんなきょうだい間差別、よそのお宅はどうなんだろうと調べてみると、なるほどこの現象は日本において超あるあるのようだ。
なんでも 「お兄ちゃんがいちばん」 で、妹はほったらかし。
これを長男教と呼ぶらしいな。
日本の家父長制度がこの「長男サマサマ」の心情を生み出しているような気もするが、母親という生き物はとかく息子が可愛く見えるという生物由来の理由もあるようだ。
そのぶん、父親から娘が可愛がられることでバランスが取れるのだろうが、ブサ子家には父親がいないので、私は本当に家の中でシンデレラ状態、みにくいアヒルの子状態だった。惨めなものよのう。
まあそんなことで、私のドン引きランキングに 「京都帰りの実家帰宅事件」 が見事に加わり、涼しいお盆が更に涼しく過ごせたというわけさ。
幽体離脱読者の皆さんにも少しは納涼をお届けできたかしら。
さっ、もう深夜3時半だけど仕事に戻ろっと。